佐 々 木 勝 敏 建 築 設 計 事 務 所   K a t s u t o s h i S a s a k i + A s s o c i a t e s



住宅地であれば互いの圧迫感は否めない。高低差のある敷地であればコストアップになるが擁壁は避けられない。

そういった状況を改善しながらクライアントの要望にあわせた暮らしを提供したいと考えて提案した住宅である。




敷地周辺は高低差のある場所となっており擁壁と2階建て住宅が立並ぶ。高低差のある住宅地における新たな住環境を作ることを考えた。



高低差を利用して「住宅地におけるスケール」を検討する事で計画建物だけでなく周囲の住宅にも光や風や圧迫感を軽減することは出来ないだろうか。



隣地境界との高低差は法面で解消し植栽が敷地奥まで続いている。建物高さを抑えることで周囲の建物にも自然光が行き届く。



建物の高さを抑えるだけではなく通常使われない場所を積極的に利用する事で暮らしを拡張することが出来ないだろうかと考えた。




この計画では通常使われない床下空間に新たなスケールを用いることで半外部空間としての場所を提供している。



スケールにあわせてエントランスアプローチ、駐輪場、庭、洗濯干し、子供の遊び場など。小さなスケールはドッグランとして。



敷地の低い場所には1階にエントランスと水周り、2階に寝室を配置し、敷地の高い場所にはリビングを配置している。



ルーフテラスも限られた敷地のなかでは有効な外部空間である。ここではリビングの天井を持ち上げカウンターテーブルとしている。



ルーフテラスの床とテーブルの間は高窓として機能し、室内に光と風を提供している。周囲の建物の視界と干渉せずに空が360度見渡せる。



内外(ルーフテラス)どこにいても家族の気配を感じられるため、安全を確保しながら子供や犬がのびのびと暮らせる。



昼間は自然光を室内に取り入れ、夜間は室内が浮かびあがる。



キッチンとダイニングテーブルは防水モルタルにて一枚のテーブルとして仕上げている。



左側はキッチンと一体となったパントリー、中央はリビングダイニング、右側は1.6mの腰壁で仕切られた寝室と子供部屋。エアコン1台で全体を空調している。



■計画概要

梅森坂の家|愛知県名古屋市|専用住宅|設計監理:佐々木勝敏建築設計事務所|構造:寺戸巽海構造計画工房|造園:園三|施工:前田工務店

木造在来工法|地上2階|敷地面積:202.63u|建築面積:60.36u|床面積:1F23.09u2F60.36u延床83.45u|竣工:2018年2月|施工費:2500-3000万円