佐 々 木 勝 敏 建 築 設 計 事 務 所   K a t s u t o s h i S a s a k i + A s s o c i a t e s

敷地は切妻屋根の住宅が立ち並ぶ、密集した住宅地である。

周辺のコンテクストから派生した連続する切妻屋根の下に4戸の集合住宅が並ぶ。

上下階の騒音、階層による通風・採光の差、共用通路・コスト削減などを考慮しながら木造2階建ての長屋として計画。

どの街においても建物間に緩衝スペースが存在するように、その余白のあり方によって隣り合う建物の関係性も異なるものとなる。
余剰地のように存在する建物間の余白を積極的に住空間に取り入れるとどうなるだろうか。

住宅内部でありながら街の余白と連続するものとして光や風、風景を連続することができたら。

住戸間は住人にとってエントランス、階段室、インナーガーデンなどフレキシブルな余白として機能する。

内部空間と街が連続した曖昧な場となっている。

左側の生活空間における垂直方向の広がりと、右側インナーガーデンにおける水平方向への広がりが共存する住空間。

屋根の棟からのトップライトと谷からの間接光。

太陽の移動がそのまま室内の風景となる。

階段はベンチとして、キッチンはテーブルの脚を設置しインテリアの一部として。

小窓からは周囲の視線を遮りながら外部の風景を室内に導けるように位置が決定されている。


作品名:cocoon|愛知県豊田市

敷地面積:446.79m2|建築面積:123.50m2|延床面積:199.06m2|構造:木造|竣工:2016年6月

構造設計:寺戸巽海構造計画工房|施工:株式会社友八工務店|撮影:佐々木勝敏建築設計事務所